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海/小川洋子
小川 洋子
新潮社
¥ 1,365
(2006-10-28)
内容(「MARC」データベースより)
キリンはどんなふうにして寝るんだろう-。『新潮』掲載の表題作ほか、「博士の愛した数式」の前後に書かれた、美しく奥行きの深い全7作品を収録する。この世界の素晴らしさを伝えてくれる短編集。


収録作品:海/風薫るウィーンの旅六日間/バタフライ和文タイプ事務所/銀色のかぎ針/缶入りドロップ/ひよこトラック/ガイド


こうやって収録作品を並べてみると分かるけど、小川洋子さんの言葉のセンスは格別だ。どれをとっても「どんな物語なんだろう?」とわくわくしてしまう。小学生の頃、図書館に行くたびにドキドキわくわくしていた、あの気持ちを思い出す。

内容はと言うと、各作品それぞれにいろいろな他の本を思い出した。
「バタフライ和文タイプ事務所」では「薬指の標本」を、
「ひよこトラック」では「沈黙博物館」を、
「ガイド」では「ホテルアイリス」「博士の愛した数式」を。(この二つの作品は全然違ったものだったはずなのに、どうしてか一緒に思い出した。)
そして、「缶入りドロップ」ではいしいしんじさんの「雪屋のロッスさん」を思い出した。

どの作品も、深く優しく時には残酷で醜い(文章の美しさが際立つ醜さ)小川洋子さんの世界満載の1冊だった。
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おとぎ話の忘れ物/小川洋子・樋上公実子
483425125Xおとぎ話の忘れ物
小川 洋子 樋上 公実子

ホーム社 2006-04
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樋上さんの挿絵の美しくも妖しい世界観と、小川さんの残酷ながら美しい文章が楽しめる、大人のためのお話。



小川洋子さんの作品を何冊か読んできて、その残酷な美しさに心惹かれることがある。それは、「博士の愛した数式」や「ミーナの行進」のような美しさとは別の、甘美な残酷さを持っている暗い美しさ。



その文章世界と、樋上さんの絵画世界が同調したり共鳴したりしながら、物語が進んでいく。

それぞれの物語を読む前に挿絵を見る。視覚から入ってきた情報が頭の中を駆け巡って、ひとつの世界が作られる。そして物語を読む。すると、時にはそのイメージが膨れ上がり、時にはしゅーっと収縮していく。



とても不思議な本だった。
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ミーナの行進/小川洋子
4120037215ミーナの行進
小川 洋子 寺田 順三

中央公論新社 2006-04-22
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色あせない思い出に、心がほっこり温まる。懐かしい暖色に囲まれた寺田順三さんのイラストが、またいい。



本当の家族ではない、みんな最後はちりぢりになるのかもしれない、そういう不安を隠しながらも、それぞれの役割をしっかり果たしながら毎日を生きる。私の中では「はいからさんが通る」の少尉一家を思い起こさせる素敵な家族達だった。



なぜだかミーナの印象が薄くて不思議。伯父さんの方がよっぽど強烈に印象に残っている。

すべてのエピソードがゆるやかで、あたたかく、辛いものや悲しみを伴うものすら美しい。それは本当に寺田さんのイラストの効果も大きいのではないかと思う。是非、イラストとともに楽しんでもらいたい1冊だ。



以下ネタバレあり。読了済みの方のみどうぞ。
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博士の愛した数式/小川洋子
410401303X博士の愛した数式
小川 洋子

新潮社 2003-08-28
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あたたかい交流録でありながら、根底に流れる静かな悲しみと深い愛。



再読である。

最初に読んだときよりもスラリと読めたのは、作中の数学に対する予備知識が微量なりとも備わっていたせいだと思われる。

そして、深い悲しみと愛をより身近に感じる事が出来た。「死」による別れとはまた違った、それはそれは衝撃的な別れだろうと思う。

今回心魅かれたのは、数学についての講釈と人生観を絡めたことでなく、作る料理についてだったのが自分でも意外だった。何か重要な儀式のように、鮮烈に記憶に残っている。不思議なものだなぁ。



博士のような人が私の息子の近くにもいますように、と祈りたくなった。
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偶然の祝福/小川洋子
4043410050偶然の祝福小川 洋子 角川書店 2004-01売り上げランキング : 67,288Amazonで詳しく見る by G-Tools




連作短編集

収録作品:

失踪者たちの王国

盗作

キリコさんの失敗

エーデルワイス

涙腺水晶結石症

時計工場

蘇生





女性小説家が主人公だったので、読み始めはエッセイかな?と思ったくらいだったけど、そうではなかった。(しかし、小川洋子さん本人がモデルになっているのかもしれない)

時間経過が一定ではなく、昔を思い出した話だったり、かと思ったらグンと飛んで現在に戻ったりしてついていくのが大変だったけど、そういうところも含めて現実と非現実の垣根が曖昧な「小川洋子流」なのだと思う。

それにしても「キリコさんの失敗」がよかった。キリコさんという人物もその内容も。

「キーマン」がいる作品が多かったように思う。そして、そのキーマンになる人物に好感が持てるかどうかで、その話が好きか否か決まる感じ。だからキリコさんなのかもしれないな。

また、小川洋子さんの作品はどこか残酷で醜悪な表現も多い。それなのになぜかフィルターを通したように遠い。残酷さ・醜悪さまでもがキレイなもののように感じるのは何故だろう?




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冷めない紅茶/小川洋子
収録作品:冷めない紅茶・ダイヴィング・プール


タイトルに魅かれて図書館で借りたこの本。
小川洋子さんの作品は最近のものしか読んだ事がなかったので、まず文体の違いに少し戸惑った。
もちろん底に流れる基本的な雰囲気は一緒なわけですぐになじむ事が出来たのだけれど。どことなく違和感を感じながらそれを楽しんで読めたと思う。
ただ、冷めない紅茶・ダイヴィング・プールともに追求してはいけない作品だなぁと思う。どういう意味で描かれているのか、何を暗喩しているのか。言葉に出来ない感じ。文体の雰囲気を感じるままに楽しむ作品だ。
小川洋子さんの作品の一番の楽しみはそこにあるんだなぁと改めて感じた。


以下、ネタバレ有り(読了済みの方のみどうぞ。)
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